グランドサークル旅行 撮影編:総括

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有名な絶景が見られるグランドサークルだが、有名なだけに写真を撮る人も多い。
スマホで撮っている人から大きな三脚に高級一眼レフを載せた人までさまざまだ。
釧路の音羽橋に比べたら、気合の入り方は可愛いものだが、絶景ポイントは決まっているので、しばしば他の人との場所の取り合いが起こった。

日の出の時間が美しいので、その撮影のために早起きの連続だった。
早く就寝するように心がける必要があるのだが、なかなかそうもいかず寝不足気味の毎日だった。

撮影した写真を見返すと、失敗したものも多いが、まぁまぁの出来だろう。
しかし、どれもどこかで見たような写真ばかり。
要するに絵葉書みたいな写真ばかりなのだ。
確かに絶景なのだが、そこにはワクワクするようなものがない。
グランドサークル旅行で一番楽しみにしていたアンテロープキャニオンでさえも2時間の撮影で疲れただけ。
「自分で何かを考える」というのがほとんどなかった。

有名な絶景ポイントを巡るというのも難しい問題だ。
天候や時刻を除いて、自分の独自性を出すとしたら次の方法が考えられる。

①前景に何かをもってくる
②望遠で広い視野の一部のみを切り取る
③視点を普通とは異なる角度にする

私にとって②の切り札はP900、③はTHETA Sだ。
もちろん普通の写真があるからこそ、それらを撮ることには意味がある。
その意味で多くの機材を持って行ったのは正しい選択だったと思う。
レンタカーでの移動がそれを可能にしたとも言えるだろう。【Ham】

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グランドサークル旅行 撮影編:グランドキャニオン国立公園

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以前に来たときは昼だったので、立体感のないつまらない景色だった。
やはり朝か夕方がベストだろう。

ヤバパイポイント(Yavapai Point)に日の出前にに到着したが、すでに多くの人がいた。
ところがその大多数が日の出を見たらすぐにいなくなってしまった。
日の出ではなくて、朝日に照らされて次第に峡谷が色彩を帯びていく景色が見どころなのにと思う。

レンズは広角ズームか標準ズーム。
露出補正は陰影を強調するためマイナス1。【Ham】

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グランドサークル旅行 撮影編:アンテロープキャニオン

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ここも国立公園ではない。
アンテロープキャニオン(Antelope Canyon)はアッパー(Upper)とロウワー(Lower)の二つがあるが、一般的なのは、アッパーアンテロープキャニオンの見学。
先住民の居住区にあるため、見学するためには現地ツアーに参加するしかない。
値段の高い写真撮影に特化したツアーに参加したおかげで、ガイドさんが普通のツアー客が入らないように交通整理してくれるし、いろいろとアドバイスをしてくれた。
しかし、2時間撮っては歩き撮っては歩きを休みなく繰り返して、最後にはグッタリ。
グランドサークル旅行の中で一番疲れてしまった。

レンズは広角ズーム。
三脚はなくても問題はないが、かなり暗いところもあってISO感度を下げている時には三脚が必要となる。
結果論だが、三脚の代わりにモノポッドを持って行けばよかったと思う。
露出補正はマイナス1として、暗部を持ち上げるためHDRを用いた。

HDRは3枚の露出を変えた写真を合成するというもので、少しシャッター速度が遅くなるだけで3枚にズレが生じることから三脚が必要となる。

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Keiは途中で三脚を放棄し、砂埃が入るからということでカメラもやめてiPhoneだけで撮影。
「クローム」というモードで撮ると、面白い色彩に仕上がる。【Ham】

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グランドサークル旅行 撮影編:モニュメントバレー

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国立公園ではないが、グランドサークルの象徴のような場所。
ビュート(bute)と呼ばれるテーブル状の岩山が点在する不思議な景観である。
ビュートが赤く染まる日没前がベスト。
ホテルの部屋から眺める朝日のシルエットも悪くない。

昼でも夜でもこの不思議な景観は絵になる。
レンズは広角ズームか標準ズーム、望遠。
露出補正は色や陰影を強調するためマイナス1くらい。【Ham】

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グランドサークル旅行 撮影編:キャニオンランズ国立公園

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広大な公園の中でメサアーチ(Mesa Arch)のみしか見ていないが、ここを訪れるのは朝に限る。
朝焼けにアーチの内側が染まり、その向こうに雄大な景色が広がるという美しい景色を見ることができるのだ。

何しろ小さなアーチが窓になっているところを通して見るのだから場所取り合戦となる。
日の出の時刻の1時間前に到着するためには、宿泊先のモアブから約1時間かかることを考慮して、4時半前には出発。

レンズは広角ズームか標準ズーム。
太陽がどれだけ入るのかによって変わるので、露出補正は難しい。
ゼロからマイナス1.3。

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これはKeiがiPhoneのHDRで撮影。
ゴーストが入ってしまったが、意外に出来がいい。【Ham】

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グランドサークル旅行 撮影編:アーチーズ国立公園

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巨大な岩石が侵食や崩落してアーチ状に残ったものが広大な公園の中に散在しているというもの。
山道を歩くことが多いので、しっかりした靴を履いていた方がいい。

レンズは広角ズームまたは標準ズーム。
デリケートアーチ(Delicate Arch)では夕暮れ近くまでいたが、特に時刻を問う必要はなかったと思う。
完全な日没になると真っ暗になって足元が危ないと思われたので、適当な時間に引き返した。
デリケートアーチについては、色を強調するため露出はマイナス補正した。【Ham】

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グランドサークル旅行 撮影編:ブライスキャニオン国立公園

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日本でいうところの徳島県の土柱だ。
ただし規模は大きい。
思いのほか高地にあるので気温が低い。
それに加えての激しい強風で、朝の撮影では危うく凍傷になるところだった。
アラスカでオーロラを何時間も撮っている方がよほど楽だった。
ここでは防寒対策がとても重要だ。
薄手のダウンジャケットをナイロンジャケットの下に着込んだが、ズボンはそのままだったのは大失敗。
せめてオーバーパンツを持って行くべきだったと反省。
顔も手もマフラーや手袋をしていたにも関わらず、ひどく凍えてしまった。

レンズは広角ズームか標準ズーム。
時刻は朝がベストだが、夕暮れ時にできる土の柱(hoodoo)の影も面白い。
陰影を強調するため露出はマイナス1とした。【Ham】

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グランドサークル旅行 撮影編:ザイオン国立公園

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グランドサークルの中では例外的に水の豊富なところだ。
川に沿ってそびえたつ絶壁を下から見上げる構図となり、かなり立体的だ。
レンズは超広角か魚眼レンズ。
訪れたのは昼頃であったが、このザイオン国立公園(Zion NP)はそれで正解だろう。【Ham】

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グランドサークル旅行 撮影編:機材

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長い旅行はアラスカ旅行以来だ。
冬のアラスカはオーロラが目的。
オーロラを撮影するための機材を山ほど抱えて持って行った。
4台のカメラを3本の三脚に載せた。
Theta Sを加えると5台のカメラと4本の三脚だ。
レンズは広角の明るい単焦点ばかり。
オーロラ撮影に不要なものは極力抑えたが、防寒用品を含めると恐ろしい量の機材だった。
滞在型の旅行だから、それでも何とかなった。

同じ滞在型でも香港やハワイでは街歩きが中心となるので、機材はできる限り最小限にしている。
もちろん三脚など持って行くことはない。
本体と広角ズーム、標準ズームが基本だ。

以前は単焦点の標準レンズも持って行ったが、最近は真面目に料理を撮らなくなったので、持って行かないことが多くなった。
毎日が自動車での移動の連続となるグランドサークルはどうしたものか迷った。
雄大な景色ということで、広角ズームが中心となるだろう。
しかし、本当に広角だけでよいのかは怪しい。

そして問題はアンテロープキャニオン(Antelope Canyon)。
"For Serious Photographers"という普通のツアーより遥かに高額のツアーを申し込んだものの、「三脚を持ってこい」とサイトに書いてある。
そのため、2本の三脚を持って行った。

そんなこんなで多くの機材を持って行くことになった。
カメラは、
α7s     16-35mm
α6000   24-240mm、8mm対角線魚眼、10-24mm
P900

この他にコンパクトデジカメとTheta Sを持って行った。
α7sを持って行ったのは高感度に強いことだ。
アンテロープキャニオンの中はかなり暗いようだし、朝晩の撮影が多いことを想定してのことだ。
メインはα7sに16-3mm5の広角ズーム。
サブとしてα6000に24-240を装着して望遠寄りの撮影に備えた。
α6000はAPS-Cなのでこのレンズは36-360mm相当になり、16-35mmを装着したα7sとの組み合わせで16-360mmの領域を切れ目なくカバーできる。
α6000には状況に応じて交換するように広角と魚眼のレンズを用意した。
P900はさらに超望遠が必要になった時の備えだ。
Theta Sは雄大な景色を360度で撮影するものだ。
自撮り棒の先に取り付けて視点を変えて撮ることにした。
Theta SはモニターがないのでスマートホンからWifiで制御するのが基本だが、今回は有線のリモコンを用意した。
写る範囲が360度なので、モニターで確認する必要はないし、Wifiを接続するのに結構手間取ることが多いからだ。
レンズをつけたα7s、α6000、P900そしてTheta Sをモンベル(Mont-bell)のカメラバッグに入れて持ち歩いた。
このバッグを使うのは久しぶりだ。
街歩きの多い香港などでは身軽な方がいいので、このバッグを使うことはない。
ショルダーバッグ型の大きなカメラバッグを長時間持ち歩くと首や背骨への負担が大きくなる。
それを少しでも軽減するため、ストラップを長めにしてメッセンジャーバッグのようにたすきがけにした。
さらにこのバッグはあたかも巨大なウェストポーチのようにして腰に固定することができる。
バッグが動かないようにできるので山歩きには便利な機能だ。

グランドサークルへはレンズクリーナーの他に普段は使うことのないエアダスターを持参した。
アンテロープキャニオンなどでの砂埃を取り除くためだ。
埃は半端な量ではないのでブロワーでは追いつかないのだ。【Ham】

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新しいカメラには新しい雲台を

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左の雲台:Slik ビデオグランデⅡN、右の雲台:ManfrottoのMVH500AH

釧路のタンチョウ撮影をきっかけに新しいカメラNikon P900を買ったのはいいが、それを載せる雲台については迷ってしまった。
釧路へは若い頃に買った三脚に付属していた古い3Way雲台を持っていった。
ところが50倍ズームのCanon SX50SHですら、扱いにくくて困ってしまったのだ。

焦点距離が長くなると、画面に見えている画角が極めて狭くなり、ほんの少し動かしただけで大きくずれてしまうからだ。
83倍ズームとなるとさらにひどくなるのは自明の理だ。
解決策としては雲台を変えるしかない。

まず考えたのはギア雲台。
望遠鏡と考えれば、ギア式の微動装置の方が扱いやすい。
しかし、動画撮影には適さないし急に方向を変えたい時には扱いにくそうだ。
次に考えたのはオイルフリュード機構のついたビデオ雲台。
ダンパーが効いていて、少しずつ動かすのにはもってこいだ。
しかし、カメラの重心位置が少しずれただけでバランスを崩してしまい、気を許していると勝手にお辞儀したりのけぞったりするのが気に入らない。

そこで、オイルフリュードにカウンターバランスのついたビデオ雲台とした。
実はそのタイプとしてはオーロラ用にManfrottoのMVH500AHを持っているのだが、いかんせん重い。
オーロラ撮影の時には2台のカメラを載せたので、そのくらいでちょうどよかったのだが、1台だけには少々立派すぎる。
ということで、SlikのビデオグランデⅡNを新たに購入した。
カウンターバランスつきの雲台としては、恐らくこれが最軽量だろう。
軽量化のためかコストダウンのためか知らないが、プラスチックを使っているというのは気に入らない。
だが、カメラ1台だけなら剛性不足はないだろう。

この雲台は固定ネジを緩めた状態で水平方向付近に向けてから手を放してもカメラは動かない。
カウンターバランスとオイルフリュードのおかげだ。
これがオイルフリュードだけだときちんとバランス調整をしてやらないとこうはいかない。
問題は上や下に向けた時に、カウンターバランスの方がカメラの重量より優ってしまい、水平方向に戻ろうとすることだ。
カウンターバランスの設定が2kgなのにカメラが1kgしかないのが原因だ。
もっとも月を撮る時以外はほとんどの対象は概ね水平方向と考えられるので、これはあまり問題にはならないだろう。
ハンドルがMVH500AHよりわずかに長いというのは携帯性で劣ることになるのだが、所詮はそれより長い三脚を持っていくのだから大した問題ではない。
むしろ長いことで、扱いやすくなるというメリットの方が大きい。

これでP900を使う環境が整った。【Ham】

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