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2014年を振り返って

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今年の香港は「雨傘革命」と呼ばれた75日間におよぶ民主化運動のデモで大きく揺れました。
その期間中でも制約はありますが、意外に香港を楽しむことができるのだということがわかり、かえって普段は立ち入ることのできない幹線道路を渡ることができたりと面白い体験をすることができました。
一介の観光客である私たちがこの運動の是非を語る権利はありませんが、あまり困らなかったというのが実感です。

香港の中では北京語(普通話)を耳にすることがさらに多くなってきました。
簡体字の表記、北京語の案内、店員からは「謝謝」という調子で、(間違った)日本語の表記も相対的に減り、日本語での応対を受けることも少なくなってきたように感じます。
深圳あたりからは観光バスが大挙して訪れ、尖沙咀のプロムナードで夜景を楽しんでいるのは半数以上が中国人という有様。
まぁこれはベルギーのブリュッセルにおいてすら現地の人から「ニーハオ」と声をかけられることが少なくないのですからやむをえないですね。
少数派である私たちはそれに甘んずるしかないようです。

一方、再開発の波がいっそう進み、きれいで便利な街になっていくものの、「香港らしさ」というものが次第に消えていくというのが寂しいものです。
このままいけば、「東洋の真珠」と呼ばれた香港は本当に中国の地方都市の一つとして埋もれてしまうのではないかと心配です。
逆に言えば、それこそが中国政府の狙いではないかと思い至った時に、悲しくそして寂しくなってしまいました。

今年は「香港美食探訪」の黎明期を支えて下さったある方が亡くなった悲しい年でもありました。
いつでも胃袋を快く貸していただき、時には買い溜めた『飲食男女』をドッサリいただいたりと、温かく私たちを見守って下さっていました。
やっと引退して日本に帰国された矢先での訃報でした。
香港に到着すると、いまだに反射的に「連絡して食事をお誘いしよう」と思ってしまいます。
長い間お世話になり、本当にありがとうございました。
そしてご冥福を心よりお祈りいたします。

一国二制度の約束である返還から50年と言えば2047年です。
まだ先のことですが、その頃にまだ元気でいたとしても、果たして香港に行くのかどうか…。
少しずつ香港が遠くなっていくような予感のした一年でした。【Ham】

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コメント

ずっと楽しみに覗かせていただいています。
これからも書き続けてくださいね。

投稿: じうじう | 2015年1月14日 17時23分

じうじうさん
こんばんは。
こうしてコメントをいただくとモチベーションが上がります。
ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。

投稿: Kei | 2015年1月15日 23時02分

はじめまして。とはいえ、HP版香港美食探訪を初めて拝見したのは6年前、初香港旅行を前に片っ端から検索していた時でした。
Ham&Kei様の軽妙且つ知識と好奇心溢れる文章に魅せられ、以来、暇があれば別冊も合わせてブログを読ませて頂いている日々です。
我が家は夫が労働基準法無視の休みなしで、訪港できるのは年末年始の4〜5日だけですが、いつかお二人のように香港はもちろん、興味ある街に旅ができればと思っています。

新年の記事を拝見しながら、まさかブログ終了⁉︎と心配しましたが、続けて下さるようでファンとしては一安心です。

長文失礼いたしました。これからも楽しみにしています。

投稿: Teng-Teng | 2015年1月16日 11時53分

お久しぶりです。
昨年末は、仕事でお世話になった方の訃報が入り、
こちらの記事を読んで、多分、あの方だなあと、
私なりに喪に服しておりました。

人生は思っている以上に儚いけど、
hamさん、keiさんの「香港美食探訪」が形を変えつつも、
でもずっとここにあることを楽しみにしています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: うき | 2015年1月18日 22時11分

Teng-Tengさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
香港へ出かけるのは年に数回、しかも1回が平均して2泊3日という一介の観光客ですので、書いていることがお役に立てているかは全く自信がありませんが、 こんなブログでも、ご愛読いただいていると知り、とても嬉しく、心から感謝しております。

最近はモチベーションが下がり気味ですが、細々と続けていくつもりです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: Kei | 2015年1月19日 23時54分

うきさん
こんばんは。
ごぶさたしております。
我が家の強力なサポーターだった方の訃報に遭い、しばらくはショックから立ち直れませんでした。
10年も続けていれば、いろいろなことがあるものですね。

このブログが変わらず存続するために、その時その時に合わせて少しずつ変えていく姿勢をもちつづけようと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: Kei | 2015年1月20日 00時00分

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